住まい探しから契約にかかった期間

2020年12月07日

住まい探しから契約までの期間は「1週間~1ヶ月未満」が最多、

長期化にやや歯止め

 

不動産情報を調べる際に利用したものを複数回答で聞いたところ、スマートフォンが92.0%(前回(2019年)調査91.2%)で調査開始以来最高となり、PCは47.2%(同41.0%)だった。年代別に見ても、「2016年にはPC利用率の方が高かった50代以上もスマートフォンの利用者が増加」し、10代・20代・30代・40代・50代・60代以上の全てでスマートフォンがPCを上回った。

住まい探しをしてから契約までにかかった期間を単一回答で聞いたところ(物件を契約した計301人、内訳は売買151人、賃貸150人)、「1週間~1ヶ月未満」(35.5%、前回(2019年)調査26.5%)が最も多く(図1)、次いで「1ヶ月~3ヶ月未満」(同31.9%、33.4%)、「3ヶ月~6ヶ月未満」(同11.3%、16.9%)の順となった。
2018年、2019年は「1ヶ月~3ヶ月未満」が最も多かったが、今回は「1週間~1ヶ月未満」が上回っており、RSCでは「2018年から長期化の傾向が見られていた契約までの期間は、やや歯止めがかかった形となっている」としている。

 

 

売買契約者の物件情報以外に必要な情報、

「浸水の危険性」「地盤の固さ(強さ)」が上位

 

問い合わせや訪問を行う際に不動産会社を選ぶ時のポイント・気にする点を複数回答で聞いたところ(物件を契約した計270人、内訳は売買138人、賃貸132人)、「写真の点数が多い」(75.9%、売買68.1%、賃貸84.1%)が最も多く、次いで「店舗がアクセスしやすい場所にある」(同37.8%、29.0%、47.0%)、「写真の見栄えがよい」(同33.3%、29.7%、37.1%)の順となった。「店舗がアクセスしやすい場所にある」は、売買と賃貸で差があり、RSCでは「売買契約者は店舗の立地より、物件情報に重点を置いて不動産会社を選択する傾向にあるようだ」としている。

不動産情報サイトで物件を探す際に必要だと思う情報を複数回答で聞いたところ(物件を契約した計301人、内訳は売買151人、賃貸150人)、上位10位には「順位に違いはあるものの、賃貸・売買で同じ項目が入った」といい、売買では「居室/リビングの写真」(94.7%)、「キッチンの写真」(92.7%)、「物件外観の写真」(92.1%)の順、賃貸では「トイレの写真」(95.3%)、「バスの写真」(94.7%)、「居室/リビングの写真」「キッチンの写真」(同率94.0%)の順となった。

また、物件情報以外に必要だと思う情報を複数回答で聞いたところ、「周辺の商業施設情報」(82.7%、売買77.5%、賃貸88.0%)が最も多く(図2)、次いで「治安情報」(同75.1%、73.5%、76.7%)、「浸水の危険性」(同70.4%、78.8%、62.0%)の順となった。売買では、「浸水の危険性」や「地盤の固さ(強さ)」といったハザード情報が上位となり、賃貸よりも多いことから、RSCでは「自宅が資産となる購入者にとって、災害への備え・安全への意識は賃貸よりも高いことが分かる」としている。

 

※不動産ジャパン 参照

blog20201207